歯科のセカンドオピニオンについて

誰でも、一人のドクターでずっと満足いく治療が受けられれば、それに越したことは無いと思うものですが、現実には、ドクターの経験、技量、考え方などが違い、患者さんは、しばしば、この治療方針で本当に良いのだろうか?という疑問を抱くことは、少なくありません。

そうした時に、アメリカなどでは、他のドクターに意見を聴くセカンドオピニオンという方法が一般的です。日本では、少し前まで、今掛かっているドクターになんとなく後ろめたいという気持ちもあり、なかなか治療中に他の医療機関を受診しにくいところがありました。しかし近年、医科の分野では、セカンドオピニオン外来を新たに設ける医療機関も増えてきて、一般的になってきています。

歯科でも、このセカンドオピニオンの考え方は序所にですが広まってきていて、この頃ではドクター自ら、患者さんに他の医療機関でセカンドオピニオンを聴くように薦める場合もあります。

下の治療例は、歯の根が割れて、他の歯科医院で抜歯と言われ、セカンドオピニオンを求めていらした患者さんです。結果的には、抜歯しないで歯が保存できました。

セカンドオピニオンを聴きにいらした方の治療例 (48歳女性)

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元々神経を抜いて被せ物をしていた歯でしたが、被せ物が心棒と一緒に取れてしまい、他の歯科医院で 『抜歯 してインプラントかブリッジになる』 と言われてセカンドオピニオンを求めて来院された方です。

被せ物が取れてから半年ほど放置してしまったので、写真のようにかなり虫歯が進んでいましたが、歯科用部分CTスキャンでのレントゲン診査の結果、歯の根はまだしっかりしているようでしたので、様々         治療前

な処置をして、抜歯しないで治療することにしました。

 

 

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写真は治療後の状態です。

まず、クラウンレングスニング(歯茎の処置)を行い、歯の根の健康な部分を歯茎の上に出しました。また、歯の根の中に穴が開いていたので、歯の根の専門医によって顕微鏡下にて、穴を塞ぎました。

それから歯の根の強化のためにファイバー樹脂の心棒を土台に立てて、被せ物を被せ、結果的に抜歯しないで歯が残せました。 

                                         治療後

セカンドオピニオンを聴きにいらした方の治療例(36歳男性)

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他の歯科医院で、 しばらく根の治療をした結果 『根の先に膿があるが、根の治療がこれ以上できないので抜歯して、インプラントにしましょう』と言われ たのですが、諦めきれず、セカンドオピニオンを求めて来院された方です。

レントゲンを撮ると、奥歯の根の1本に、折れた治療器具が残っていて、その先の歯の根の治療が出来ずに終わってしまっていました。(左側の歯の2本の根の 右側、細い白い像です。)    

根の中の完全な掃除と消毒が出来ていないのが原        根管治療前

因と考えられる大きな病気が根の先に出来ています。

 

 

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折れた治療器具が除去出来れば、歯の根の治療が出来そうだったので、歯の根の根管治療専門医(根管治療専門医)に、治療を依頼しました。

右の写真は、折れた治療器具を除去したレントゲン写真です。また、下の小さな写真は、除去した治療器具です。

 

                                     治療器具除去後   

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顕微鏡下で歯の根の中を完全にきれいにして、最終的な薬を詰めた状態です。少々わかりづらいですが、歯の根の先の病気も、すでに小さくなり始めています。

この後、ファイバー樹脂の心棒を入れ、被せ物を被せ、結果的に抜歯しないで歯が残せました。

 

                                      根管治療完了後               

セカンドオピニオンを聴きにいらした方の治療例 (61歳女性)

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他の歯科医院で診査の結果 『歯槽膿漏が進んでいて、歯がグラグラなので、全部歯を抜歯して総入れ歯にする しかないです』 と言われ、セカンドオピニオンを求めていらした方です。

お口を拝見すると、確かにお口全体で歯槽膿漏が進んで、全体的な歯茎の腫れと出血 が見られ、歯も何本も揺れているのが確認できました。

しかし、レントゲン診査の結果、歯を支える歯槽骨の       歯槽膿漏の治療前

吸収(溶け)がそれほどでもなかったため、抜歯しな

いで治療することにしました。

 

 

 

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歯槽膿漏の治療後の写真です。歯槽膿漏により一本ずつの歯を支えている歯槽骨の量が少なくて歯が揺れている部分を補うため、すべての歯を ブリッジタイプの差し歯でつないで固定することにしました。

全体的に歯槽膿漏の処置も行ったので、歯槽膿漏だった歯茎も健康になり出血もなくなりました。

                                      歯槽膿漏の治療後

 

 

 

 

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産経新聞に当院のセカンドオピニオンについての記事が掲載されました。

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